『ついのべ』◆No.051〜No.100◆
 ツイッターで呟いた140文字の物語です。
 ジョーに関するもののみアップします。

(※『ついのべ』=『ツイッターノベル』。
  ツイッターの限られた140文字の世界で、小説を書こうと言う呼び掛けから始まったそうです。
  実際には『#twnovel』と言うハッシュタグを付けるので140文字以下となります)


<100>

もう眼が見えねぇ。
託されたブーメランの手触りすら解らなくなっちまった。
俺の手に在るのかないのかも解らねぇぜ。
すまねぇ、俺の手から直接返す事は不可能なようだ。
お前の心しかと預かったのにな。
どうかこれを拾ってしっかり自分の物へと戻してくれ。
そう祈る事しか今は出来ねぇ。
★2013.11.21★

<099>

仲間達と別れ大地に1人残った俺の身体を大きな揺れが襲った。
地割れが起こっているようだ。
ギャラクターの隊員達も随分中に吸い込まれている様子だ。
悲鳴が聞こえている。
どうやら俺のいる場所は本部の入口だけあって無事らしいがいつ爆風で吹き飛ぶか解らねぇ。
覚悟は出来てるぜ。
★2013.11.21★

<098>

甚平の手を見てみろよ。
絶えず水仕事をしている手だぜ。
こんなに小せぇのに可哀想によ。
口コミでいいって言う薬を買って来てやったからこれを付けて手袋をして寝てみな。
良くなると思うぜ。
ジュンも少しは甚平を気遣ってやれよ。
外野の俺が気にしてるんだからよ。
なあ、可哀想によ。
★2013.11.21★

<097>

女って何で化粧するんだろうな?
より綺麗に魅せたいから?
気持ちは解るけど素顔の方がずっと可愛いぜ。
そんな事を言ってられるのは俺がまだ10代のガキだからなのだろうか?
それともサーキットの取り巻きがケバケバしいせいかな。
余計に化粧っ気の無い女の子に眼が行ってしまうのさ。
★2013.11.20★

<096>

俺はストックカーレース界に彗星の如く現われた百年に1度の逸材なんだそうな。
いつの間にそんな事がスポーツ紙に書かれていたんだ。
サーキット仲間から見せられて驚いたぜ。
今は有名になる訳には行かねぇんだ。
ギャラクターを斃し、本懐を遂げるまではよ。
それまで待ってくれよな。
★2013.11.20★

<095>

博士の別荘へ行く道は余所者の進入を拒否するかのように、くねくねとうねっている。
俺は免許を取り立ての頃、夜間でもそこをスイスイ走れるように練習したっけ。
お陰で今なら眼を閉じていても走れるさ。
博士を乗せている時にそんな無茶はしねぇけどな。
さて、そろそろ迎えに行くか。
★2013.11.19★

<094>

いつか来た道…。
デジャヴか。
いや違う。
この道を誰かに連れられて…。
そうか、子供の頃重傷を負って博士に助けられた時に入院していたあの病院がこの近くにある筈。
俺はG−2号機のステアリングを右に切った。
やはり…。
退院してからも暫く博士に連れられて通ったっけ。
懐かしい…。
★2013.11.19★

<093>

今夜は寒いな。
気候が安定しているユートランドでは珍しい事だ。
トレーラーハウスには暖房設備もあるが殆ど使った事はねぇ。
まあ、毛布を被れば何とかなるだろう。
科学忍者隊が風邪を引いたら洒落にはならねぇからな。
体調管理は自分でしっかりしなければよ。
それも任務のうちだ。
★2013.11.18★

<092>

もう1度おめぇが生まれ変わって俺の前に姿を現わしてくれるのだったら、俺は今度こそ愛を語る事を厭わないだろう。
喪って気付いた愛は大きかった。
お前を強く抱き締めてもう離さねぇぜ。
でも、残念乍ら俺もそろそろ棺桶に片足を突っ込んでいるようだ。
あの世で待っていてくれるか?
★2013.11.18★

<091>

どうした、こんな所に呼び出すだなんて。
悩み事か?ジュン。
また健につれなくされたか?
え?女心の解る俺の爪の垢をくれって?
俺は清潔好きだからそんなもんはねぇよ。
奴のトンチキは生まれ付きだし、俺達外野がいくらおめぇに手を貸そうとしても無理だぜ。
散々苦労したんだからな。
★2013.11.18★

<090>

今日も夕陽が沈んで行く。
此処は俺だけの秘密の場所だ。
この丘にトレーラーを停める時は此処の夕陽が見たい時なんだ。
朱の色を刷毛で刷いたようなこのグラデーションを見てみろよ。
嫌な事なんて忘れちまうぜ。
自分にイライラする時なんぞは良く来るんだ。
俺にとっての癒しの場所さ。
★2013.11.17★

<089>

闘いで傷を受ける事もあれば、無傷で帰れる事もある。
勝利は時の運だと言うが、俺達は常に勝たなくてはならねぇ。
守る対象が地球だからだ。
俺達には重荷かもしれねぇが、やらねばならないと言う正義感みたいな物が沸々と沸いて来る。
あんなに汚ねぇ手を使う奴らは許す事が出来ねぇ。
★2013.11.16★

<088>

俺の手袋は弱いってぇ巷の噂があるが、ヘルメットも弱いぜ。
ヘルメットで防御しているのにも関わらず、脳にまでミサイルの破片が入っちまったんだからな。
俺の脳の病気はまさかそのせいだったんだろうか?
それなら仕方ねぇな。
自業自得って奴だろう。
観念してただ闘いに赴くのみだ。
★2013.11.16★

<087>

虹の麓って見た事があるか?
なかなか遠くて見られないもんだが、G−2号機で走っていてたまたま見た事があるんだ。
道路の上から虹が出ていたんだぜ。
驚いたな。
おめぇらにも見せてやりたかったぜ。
早くまた世界中を駆け巡ってレーサーに専念してぇもんだ。
ギャラクターを斃してな。
★2013.11.16★

<086>

トレーラーハウスの窓を開けて寝ていたら突然雨風が吹き込んで来た。
折角良い眠りに入っていたのをすっかり妨げられちまった。
すっかり冷えたのでミルクを温めながらラジオを入れる。
大型低気圧が来るだなんて知らなかったぜ。
レースの時以外天気予報なんて気にも留めていねぇからな。
★2013.11.15★

<085>

何だい、竜は風邪だって?
寝惚けてヨットハーバーの海に落ちた?
たるんでやがるなぁ。
あいつがいなきゃ空からのパトロールは健に任せるしかねぇぜ。
陸上からのパトロールじゃあ見られる範囲は高が知れてる。
え?竜の批判ばかりするな?
戦列離脱は俺の方が多いってか?
悪かったな…。
★2013.11.15★

<084>

イブクロンの中で竜を両足でキャッチしたはいいが、どうやってこの窯から脱出するか?
そうだ、竜、てめぇだってエアガンを持ってるじゃねぇか?
重いからさっさと自分で脱出しろ。
あそこにワイヤーを巻きつけるんだ!
早くしやがれ。
健は俺が助ける。
おめぇの重みにはもう耐えられん。
★2013.11.15★

<083>

博士の移動は陸上が多い。
自然と俺が護衛に就く事になる。
ギャラクターは博士まで狙って来やがるからな。
科学忍者隊の司令塔を殺せば俺達なんて赤子の手を捻るような物だと馬鹿にしてやがる!
確かに博士の頭脳のお陰で何度と無く奴らの陰謀を防ぐ事が出来たからな。
必ず守り切るさ。
★2013.11.15★

<082>

俺が還る道はあの夕陽に向かって行く道なのだろうか?
故郷の島まで渡って行こう。
そこには親父もお袋もきっと居るだろう。
魂になっていても姿は見えるのではないかと言う気がする。
俺の事、解るだろうか?
8歳のガキは10年もすれば随分変わるからな…。
もう少しで俺はそこに逝く。
★2013.11.14★

<081>

胸が苦しいって、ジョー、また自然気胸の再発ではないのか?
背が高くて痩せ過ぎの若者に多い病気なんだぞ。
すぐに私に診せなさい。
来ないと言うのならこちらから行くぞ。
健か甚平ならお前の居場所を知っているに違いないからな。
無理に動かんでいいからそこで待っていたまえ。
★2013.11.13★

<080>

憂さを晴らすかのように敵に重いパンチを入れ、俺は回転して強い蹴りで敵を一掃した。
羽根手裏剣を鷲掴みにして投げつけた。
その1本たりとも無駄にはしていない。
俺のちょっとした指先1つの動きで制御しているのさ。
どうやってるのかと言われても上手く説明出来ねぇな、甚平。
★2013.11.13★

<079>

女は失恋すると髪を切ると良く言うが何故なんだろうな?
男だったらどうするんだろう?
やけ酒か?
いや俺はまだ未成年だ。
あいつが死んだ時まだ失恋したとは気付いちゃいなかった。
今頃気付くなんてよ。
アイツの死が俺の失恋だったんだ。
何とも切なくてよ。
どうしたら気が晴れるんだ?
★2013.11.13★

<078>

俺が行く先々に現われるスポンサー候補。
今はレースに打ち込めない自分と言う現実を嫌と言う程叩き付けられるからやめてくれ。
体良く断ってもしつこくやって来る。
手を変え品を変えだ。
そんなに俺の腕が欲しいか?
俺は自分で自分のチームを作りたいんだ。
ギャラクターを滅ぼしたらな。
★2013.11.13★

<077>

海が煌きを見せ夕陽が朱を溶いたかのように海へ沈んで行く。
その時に出来る輝く道が好きだ。
ずっと離れた故郷まで歩いて行けそうな気がする。
子供の頃からそう思っていた。
いつかあの道を渡ってやると。
どうやらついに渡る日が来たようだ。
生命の炎が消える前にあの道を歩いて行く。
★2013.11.12★

<076>

俺達の裏を掻くかのように行動する汚ねぇベルク・カッツェめ。
いつかてめぇを地獄へ落としてやる為に俺は闘っている。
おめぇの為にどれだけの俺のような子がいると思ってやがるんだ?!
貴様のような奴をいつまでものさばらせている訳には行かねぇんだよ!
今に眼に物を見せてやるぜ。
★2013.11.12★

<075>

敵の銃弾に倒れた事は何度もある。
だが、俺は不死鳥のように甦る。
俺は猛禽類のコンドルだからな。
そう簡単に死んでなるものかよ?
決して敵に屈したりはしねぇ。
倒れても倒れても這い上がる。
親から突き落とされては崖を這い上がるライオンの子のようにな。
俺は誰にも負けねぇぜ。
★2013.11.12★

<074>

自責の念に強く駆られた。
幼馴染みより共に闘う親友を咄嗟に選んだ。
そして幼馴染みをこの手で撃った。
健は解っていたんだ。
彼が銃に弾丸を込めてなかった事に。
俺は多数の弾丸に射抜かれていて意識が混濁しておりそこまで計り知る事が出来ず、結果この手で彼の生命を奪ってしまった。
★2013.11.12★

<073>

今日も朝がやって来た。
また無事に朝を迎えられたぜ。
死の恐怖に押し潰されてはならねぇ。
俺は『生きる』んだ。
奴らを斃すその日まで。例え殺されたって死なねぇぜ。
僅かな余命だなんて糞喰らえだ。
俺は生きて貴様らの息の根を止めてやるのさ。
この生命に賭けてもな。
覚悟してろよ。
★2013.11.12★

<072>

生きて行く糧は復讐心だった。
俺の人生の全てを賭けていた。
愚かな事だと思う奴もいるだろう。
だが、眼の前で両親が殺された事を引き摺るな、と言う方が無理だぜ。
10年経っても未だに夢を見るんだからな。
苦しくないと言えば嘘になる。
寧ろ苦しいさ。
だが俺はやる。
やって見せる。
★2013.11.11★

<071>

ジョーの兄貴はいい兄貴分だった。
平和になったらおいらもカートからスタートしてみたかったな。
でもジョーの兄貴がいなくなってしまって何もやる気が出ないよ。
死んじゃやだよ、ってあれ程言ったじゃないか。
病気だったなんて信じられないよ。
おいらまだジョーが生きてると思ってる。
★2013.11.11★

<070>

ジョー、貴方が元気がないのは解ってた。
でもそれはギャラクターの子だと言う負い目から来る物だと思ってた。
まさか貴方が病気だったなんて。
それを私達に隠していたのは、任務から外されるのを恐れていたからなのね。
あんな別れ方をしなければならなかったなんて、哀し過ぎるわ。
★2013.11.11★

<069>

ジョー、どうして黙っていたのだ?
いやそのサインはあったが私が見落としたのだ。
あの時素直に「気分が悪くて」と言ったではないか。
私が大人げなかった。
あの時気付いていたら助けてやれたのだろうか?
それは解らない。
君に安息は与えられた筈だがそれは君自身が許さないのだろうな。
★2013.11.11★

<068>

俺の生き方は刹那的なのかもしれねぇな。
その時々を楽しんで、一瞬一瞬だけを見詰めて生きている。
それの何が悪いか?
これが俺の生き方なんだ。
今は将来の事など考えている余裕はねぇんだ。
今の闘い、今の走り。
俺にはそれしかねぇって事だよ。
ギャラクターを斃すその日まではな。
★2013.11.11★

<067>

たかが18の若造が言う事じゃねぇかもしれねぇが、生きて行くってのはいつだって真剣でいなければならねぇと思う。
いつ生命を落とすか解らない仕事をしているせいかそんな死生観が出来てしまった。
何時死んでもいいように、後悔のねぇ生き方をしておきてぇ。
俺の望みはそれだけさ。
★2013.11.11★

<066>

俺はまだ生きている。
どうにかして健に本部の入口を教えなければ。
だが、出血が酷い。
もう立ち上がる事も出来ず無様だが這って行くしかなかった。
ただただ俺の執念だった。
長い階段で何度も血を喀いた。
鋭角な鉄の板が傷口を刺激した。
それでも俺は先だけを見て腕を前へと差し出した。
★2013.11.11★

<065>

サーキットに突然の雨だ。
レースは余程の雨でない限りは中止にはならない。
だが、先頭を走る俺の後ろで接触事故やスリップ事故が多発して結局中止になっちまった。
けっ、また優勝のチャンスを逃したぜ。
確実に俺が戴く筈だったのによ。
気紛れな空は中止になった途端に晴れちまった。
★2013.11.11★

<064>

俺は割と夜更かしをしている。
夜の森の中の静けさが好きだったりする。
トレーラーの窓を開けたままで寝る事も多い。
朝は鳥の囀りが自然の目覚まし時計になってくれる。
甚平は俺のこんな生活に憧れているらしい。
冒険好きな子供には俺のようなレーサーで自由な男が面白いのかもな。
★2013.11.11★

<063>

ISOから別荘まで博士を送る帰り道、ギャラクターに襲われた。
俺は羽根手裏剣とエアガンで応戦した。
ジーンズの大腿部に隠しポケットがあり、そこに武器が収納されているのだ。
幸い仲間達を呼び出す事なく、俺1人で片が着いた。
全く最近は油断ならねぇ。
しっかり護衛しねぇとな。
★2013.11.10★

<062>

新緑が眼に眩しい。
森の朝は早い。
キラキラと輝き、さわさわと木々がさざめいて何か会話をしているかのようだ。
今日も気持ちの良い目覚めだった。
モーニングコーヒーを飲みながら、緑をゆっくり眺めた。
こんなゆっくりした朝があってもいい。
俺は贅沢なのだろうか?
★2013.11.10★

<061>

最早これまでか。
敵の弾丸を受け力が抜けた。
「疲れたぜ」
呟いた瞬間新手が現われた。
俺は屈辱の囚われの身となった。
機会を見計らって何としてもこの状態を打開してやる。
このままでは終わらねぇぜ。
仲間達の足は引っ張りたくねぇ。
人質として使われる位なら華々しく散ってやるぜ。
★2013.11.10★

<060>

肉弾戦の最中、健と背中合わせになった。
こいつには俺の背中を任せられる。
俺もそう思ってるし、健もそう思っているのがひしひしと感じられる。
闘いの中での俺達のコンビネーションは最強だ。
身体能力が抜きん出ている2人だからこそその能力が2倍以上に強化され、敵兵を翻弄する。
★2013.11.10★

<059>

余命を告げられて街を彷徨っている時に「若い身空で…」と言うさざめきが聴こえた。
誰かが自死したらしい。
勿体ねぇ事をしやがるぜ。
まだ生きられるのによ。
此処にもう数日しか生きられねぇ人間がいると言う皮肉…。
全く、悔しいぜ。
俺は残り少ねぇ生命を無駄にしたりはしねぇぜ。
★2013.11.10★

<058>

「何かいい事ないかな?」って、たかが11歳のおめぇが口癖にする言葉じゃねぇだろ、甚平。
おめぇは闘いが終わってもまだ10代を楽しめる歳なんだぜ。
俺達なんか成人を迎えてしまうかもしれねぇんだ。
まだまだおめぇは人生を謳歌出来るって!
え?俺もまだ大丈夫だ?
そりゃそうだな。
★2013.11.10★

<057>

今回の任務は長かった。
某国へ潜入調査していたからな。
相変わらずベルク・カッツェはマメに動く奴だ。
一体いくつもの国家に別人に成りすまして潜入してやがるんだ。
いくつ身体があっても足りねぇだろうに。
だって、同時進行だろ?
全く分身の術でも習得しているんじゃねぇのか?
★2013.11.10★

<056>

海辺で1人じっと波の数を数えている。
たまにはこんな時間があってもいい。
考え事をする事が増えた。
海は両親が殺された場所でもあるし故郷に通じている場所でもある。
いろいろな感慨が海にはあるんだ。
水に溶かれたような美しい夕陽のパノラマが拡がるまで俺はそこを動かなかった。
★2013.11.10★

<055>

手が届かない存在。
それは夜空の星だ。
何万光年の彼方から光が見えている。
もしかしたらその星は既に宇宙にはないのかもしれねぇ。
不思議だ。
人間が死んだら星になるんだって昔母親から聞いたが、子供に説明するのには都合が良い言葉だったんだろうな。
俺が死んでも星にはなるめぇよ。
★2013.11.10★

<054>

どうした?
おめぇ、俺のサーキット仲間に貰われて行った筈じゃねぇか?
どうして此処に来たんだ?
ああ、連れて来られただけか?
俺の事覚えてくれていたんだな。
仔犬は賢いもんだ。
驚いたぜ。
トレーラーに勝手に住み着いた頃が懐かしいな。
元気そうで何よりだ。
ほら飼い主の所に帰りな。
★2013.11.09★

<053>

あの時おらがジョーを博士の元に連れ帰っていたらどうなっていただろう?
結局おらはジョーと別れた後は戦闘に参加しなかったし、連れ帰っても問題なかっただろうと思うぞい。
健の判断は正しかったと思う。
ジョーはきっとおらを叱って追い返したかもしれないのう。
感傷的過ぎるかの。
★2013.11.09★

<052>

俺は行く。
もう還れはしないに違いねぇ。
G−2号機は健に託した。
みんな元気でいろよ。
俺は本懐を遂げる為に、少しでもギャラクターに一矢報いて華々しく死んでやるつもりだ。
俺の存在意義を生かす為にも、散る事で『生きて』やる。
俺の生き様を見ていやがれ!
無駄死にはしねぇぜ!
★2013.11.09★

<051>

何か遣り残した事はねぇのか。
やはりこの手でカッツェを締め上げてやる事ができなかったのは心残りだぜ。
羽根手裏剣はかわされたのではなく、外れたんだ。
俺とした事が身体が思い通りにならなかった。
出血も多かったし身体中がボロボロだったからな。
後は健達に託す。
それしかない。
★2013.11.09★






inserted by FC2 system