『ついのべ』◆No.101〜No.150◆
 ツイッターで呟いた140文字の物語です。
 ジョーに関するもののみアップします。

(※『ついのべ』=『ツイッターノベル』。
  ツイッターの限られた140文字の世界で、小説を書こうと言う呼び掛けから始まったそうです。
  実際には『#twnovel』と言うハッシュタグを付けるので140文字以下となります)


<150>

中古のレースカーを購入して、自分でチューンナップするのも密かな楽しみなんだよな。
賞金で新たな1台のオーナーになった。
おいおい拗ねるなよ、G−2号機よ。
おめぇが一番なのは、良く知っているだろ?
おめぇがメンテナンスに入っている時に乗る車が必要なのさ。
解ってくれって!
★2013.12.23★

<149>

俺にも疲れ果てる瞬間ってあったんだな。
若いから無縁だと思っていた。
これは身体の不調のせいだ。
どうやら悩んでいる時間はなさそうだ。
俺には時間が残されていないらしい事に最近気付いた。
見通しが甘かったぜ。
確かに何かが俺の身体を蝕んでいるのに気付いていたって言うのによ!
★2013.12.22★

<148>

今日は任務中から気分が優れなかった。
こんな日は早く寝るに限るのだが、頭痛と眩暈が俺の身体を凌駕して、眠らせようとしねぇ。
これでは益々体力が落ちる一方だ。
仕方がねぇ。
俺は早々に寝るのを諦めて訓練室に向かい、黙々と自分を鍛えた。
体調が悪くても闘える手段を模索して…。
★2013.12.17★

<147>

環状線を回ってゆっくりとドライヴを楽しんだ。
日頃の忙しい毎日との切り替えに、こんな時間があってもいい。
今日は純粋に休暇を楽しみたいんだ。
任務が入らねぇといいんだが…。
街の緑が眩しいぜ。
こんな光景を一番良く見ているのは、仲間達の中では俺だろうな。
★2013.12.14★
※毎月14日の『ツイノベの日』に参加しました。
『ハッシュタグ』は『#twnvday』です。

<146>

「ジョーの兄貴、1日竜のお腹みたいになるのと、お姉ちゃんになるのとどっちがいい?」
「何だ、それが究極の選択だとでも?」
「うん」
甚平は眼を輝かせている。
「決まってるだろう?
 そりゃあ、ジュンの…」
「ジョーのエッチ」
ジュンの平手が飛んだ。
そんな変な意味じゃねぇんだよ。
★2013.12.13★

<145>

「なあ、健。闘いが終わったらおめぇはどうするんだ?
 博士のテストパイロット1本でやって行くのか?」
「いやそれだけでは喰って行けない。
 宇宙飛行士になりたいがもう無理だろう」
「何故諦める?」
「お前のように早くからその道に入っていた訳じゃないからな」
健は青い瞳を伏せた。
★2013.12.13★

<144>

サーキットの中にはレストランもある。
そこで仲間の走りを見ながら食事をするのも一興だ。
コーナーを回る時の癖など、手に取るように解る。
いざレースになったら、仲間ではなく、競い合う相手にもなるのだ。
俺の走りもこうして皆に見られているんだろうな。
優勝率が高いと敵も多い。
★2013.12.13★

<143>

ジョーの羽根手裏剣は狙い違う事なく敵兵の喉笛を貫いた。
同時にエアガンが何人もを倒していた。
彼の長身が勢い良く回転すると長い脚で敵が面白いように薙ぎ倒されて行く。
両脚で敵の首を挟んで投げ飛ばした。
スピード感溢れる肉弾戦が今日も繰り広げられた。
これが彼の日常だった。
★2013.12.09★

<142>

逃げ足の早ぇ奴をひっ捕らえるには、あいつの懐に入るしかねぇか。
自分の身を餌に奴の身を斬る。
肉を斬らせて骨を断つって言うじゃねぇか。
俺はこの身が引き裂かれても構わねぇのさ。
本懐を遂げられるんだったらな。
とっくに死なんか覚悟していたんだ。
今更恐れる事なんて何もねぇ。
★2013.12.03★

<141>

シャワーを浴びてこれから寝ようって時にトレーラーを訪ねて来るのはあいつしかいねぇ。
何の用だ?
俺の体調に関して突っ込まれちゃ敵わねぇから中には上げずにさっさと引き上げさせよう。
何?腹が減っただと?
ふざけるな、俺の家は食事処じゃねぇっ!
全く任務外では不甲斐ねぇ奴だ。
★2013.12.03★

<140>

その日の飯も喰えない位に逼迫しているのなら日雇いでもいいから働いたらどうだ?
お前の体力なら肉体労働だってありだろ?
結構コレがいいって聞くぜ。
プライドがどうのって言ってる場合じゃねぇだろう?
何?俺も一緒にやるならって何で巻き込むんだよ。
俺は賞金で喰って行けるんだぜ。
★2013.12.03★

<139>

生きて帰れるとは思っていなかった。
残りの生命をどうやって燃やし尽くしてやろうかと考えていた。
一分一秒足りとも無駄には出来ねぇ、と思い詰めていた。
カッツェに一矢報いて、出来ればその喉笛を掻き切ってやりてぇ、と。
だが、それは叶わなかったな。
自死させる位ならこの手で…。
★2013.12.02★

<138>

健、ローラースケートをブーツの上から履けだって?
おめぇ常軌を逸しているぜ。
ジュンと甚平はどうにかなるだろうが俺達3人は…。
おい、良くこんなサイズのを借りて来たな。
正直呆れるぜ、リーダーさんよ。
で、こいつの料金をどうして俺が立て替えるんだ?
誰も持ってねぇからだと?
★2013.11.30★

<137>

俺の正体がついにバレたが、カッツェの素顔もまた晒された。
南部博士が正体を掴んだしな。
冷静に考えれば奴も気の毒な生まれ方をしたと思うが、やって来た事はやはり許せねぇ。
カッツェが俺の両親の暗殺を命令しなかったら、俺の人生は狂わなかったんだからな。
恨んでも恨み切れねぇ。
★2013.11.30★

<136>

シャワーを浴びるのに服を脱ぐ。
まだ傷跡が残っている。
故郷の島で受けた傷だ。
当分は消えねぇだろう。
心の傷よりは先に消えるだろうか。
随分銃弾を喰らっちまった。
そんな事より俺が発した1発の銃弾の方が重かった。
友の生命を一瞬にして奪ったんだからな。
身体が勝手に反応した。
★2013.11.30★

<135>

護衛対象者は宇宙科学研究所の所長だとか。
ギャラクターが狙っている。
スナイパーの仕事らしい。
そこで俺が護衛に選ばれたって訳だ。
狙撃者が1人ならいいんだがな。
まあ、仲間も動く。
俺は敵がどこから狙うかを予測して先に動くまでだ。
どこからでも襲って来い。
必ず見抜いてやる。
★2013.11.30★

<134>

今日は帰りが遅くなるから運転はISOの職員に頼むと言われたが、益々心配なので俺がやると言い張った。
博士は俺達にとってもISOにとっても重要な存在だ。
少しでも危険な事は避けて貰いてぇ。
博士は自分の存在がどれだけ必要とされているか解っているのだろうか?
俺が必ず護る。
★2013.11.29★

<133>

科学忍者隊の中で純粋な日本人じゃねぇのは俺とジュンの2人だ。
ジュンはハーフだが俺は日本人の血はもっと薄い。
ジュンの場合は俺ほど違和感なく暮らしていたみてぇだな。
俺は8歳までBC島にいたからよ。
どうしても日本人の物の考え方には馴染めなかったぜ。
俺が異端なんだろうな。
★2013.11.29★

<132>

俺に生命の刻限が告げられた。
長く持っても10日だと?
その短い間に悩んでいる暇などねぇ。
俺は夜中に街を彷徨い歩き自分の最期の場所を決めた。
呼び出しが掛かった時あいつらに一目逢いたい思いで応じ俺は任務から外された。
恐れていた日がついに来た。
だが俺は行く。
死地を求めて。
★2013.11.29★

<131>

俺はコンドルのジョーと呼ばれる男だ。
文句があるか?
俺には自分の呼び名に拘りがある。
レーサーとしても使っているこの名だが俺は猛禽類のコンドルのように誇り高く強く生きて行きてぇんだ。
俺は誰にも負けねぇ。
どんな事があっても負けは認めねぇ。
それを一生貫き通すつもりだぜ。
★2013.11.28★

<130>

吹雪だ。
これから益々強くなるだろう。
サーキットに前々日から前乗りしていたのだが、これでは明日のレースは中止だな。
ラジオの天気予報も芳しくねぇ。
任務があると行けねぇし、今の内に元居た森に引き返すとするか?
今からならトレーラーを牽引していても夜中じゅうに戻れるだろう。
★2013.11.28★

<129>

今日の任務は早朝から続いたんで、ずっと何も食べていない。
背に腹は代えられず、俺達はゴッドフェニックスの保存食を喰った。
まあ、腹が膨れればいいと言うだけの物だ。
缶詰ばかりだからな。
竜なんかは大いに不満をぶちまけていたぜ。
だがよ、兵士は兵糧に文句を言うもんじゃねぇぜ。
★2013.11.28★

<128>

生まれ変わったら何になりたいかって?
そりゃあ、『俺』に決まってるじゃねぇか。
俺は俺以外の誰にもなりたくねぇよ。
他の者に生まれ変われと言うのなら転生なんてしなくていい。
俺は充分に生きたんだ。
疲れたんだ、少しは休ませてくれよ。
仲間達がこっちに来るまでの間ぐれぇはよ。
★2013.11.27★

<127>

俺のトレーラーに何時の間にか仔猫が住み着いた。
野良猫の親に生み捨てられたんだな。
可哀想だが、俺には飼えねぇ。
精々綺麗にしてやって去勢手術をして里親探しをしてやるぐれぇか。
ごめんな、一緒に住んでやりてぇが、俺の稼業はこんなんだからな。
必ずいい里親を見つけてやるぜ。
★2013.11.27★

<126>

おい、竜。おめぇまた太ったんじゃねぇのか?
爆風に吹き飛ばされたとは言え、いつまで俺の上に乗っている?
う…動けねぇっ。
馬鹿野郎!おめぇら何で笑って見てやがる?
早くこいつを叩き起こしやがれ!
絶対にダイエットさせてやるから今に見てろよ!
今日から食事制限に運動療法だっ!
★2013.11.27★

<125>

健は変わらず俺は自分の仲間だと言う。
博士は負い目に感じる事などないと言う。
仲間達は全く俺に対する態度を変えねぇ。
だが俺の心は確実に変化した。
この苦しみは誰にも解らねぇだろう。
言葉にして吐き出す事も出来ねぇ。
どう言えばいいのか解らねぇのさ。
胸が痛くて息が出来ねぇ。
★2013.11.27★

<124>

どうしてだよ!?
瞳から汗が出て来るぜ。
ただ、押し寄せる波を見ているだけじゃねぇか。
故郷の島へ通じている海だからか?
10年前の記憶が甦って来るからか?
俺が斃すべき敵の子だと言う事を思い出してしまったからか?
だから何なんだ?
奴らが復讐すべき敵なのに変わりはねぇんだ!
★2013.11.27★

<123>

サーキット仲間の赤ん坊を抱く機会があった。
血で汚れているこの手で抱いて良いのかと瞬時悩んだ。
片手で抱ける程軽かったが、生命の重さを感じて両手でそっと優しく、大切に抱いた。
人間の新人さんようこそ。
これからの長い人生頑張れよ。
こんな俺にまで笑顔を見せてくれて有難うな。
★2013.11.27★

<122>

「生きていたい…」
そう思う時間すら俺には残されていなかった。
人生って残酷だな。
だが、余計な事を考える暇がなかった分、本懐を遂げる為にすぐに行動出来たと言ってもいい。
考え方の転換だ。
俺はそうする為に余命を告げられたのに違いねぇ。
俺が「生きる」為に。
「闘う」為に…。
※2222回目のツイートでした。
★2013.11.27★

<121>

傷が疼く…。
子供の頃に受けた心の傷だ。
ギャラクターを見る度に疼く。
俺の心に植え付けられた復讐心が啼くように血走った眼をさせる。
心の傷がドクドクと血を流す。
俺の運命を決めちまったあの日…。
カッツェが憎い。
俺の両親の生命を奪ったてめぇが。
俺の人生を奪ったてめぇがっ!
★2013.11.26★

<120>

甚平がトレーラーに来たがっているのは構わねぇんだが店の方はいいのか、ジュン?
へぇ〜定休日を設けたのか。
そりゃあいい。
でも益々開いてない店と話題になりゃあしねぇか?
いや、別に俺には関係ねぇ事だからいいんだがよ。
じゃあ、甚平は預かって行くぜ。
冒険気分を味わわせてやる。
★2013.11.26★

<119>

博士は一体いつ眠っているんだ?
子供の頃からあのスーツ以外の姿を見た事がねぇぞ。
唯一見たのは喪服ぐれぇだな。
結局スーツじゃねぇか。
博士はパジャマを持っていねぇのと違うか?
真夜中の指令でも、いつもキッチリとあのスーツを着込んでいる。
そう言う点では本当に徹底してるぜ。
★2013.11.26★

<118>

余り食べる事に興味がないのかもしれねぇ。
舌は肥えている方だが、進んで食べ歩きしようとか言う気にはならねぇんだよな。
あちこちのサーキットを回るから食事処は一通り知ってるけどよ。
トレーラーで適当に食べてのんびりしているのがいい。
俺の自由だろ?
どこで何を食べたってよ。
★2013.11.26★

<117>

今日は朝から特別清々しい。
窓を開けると新緑の香りがする。
鳥達のさざめきが聴こえる。
こんな朝はのんびりとコーヒーを味わってだな…。
何?こんな時に呼び出しかよ?
「こちらG−2号、どうぞ」
ツイてねぇな。
折角のいい朝だったのに。
ギャラクターの奴らも無粋な事をしやがるぜ。
★2013.11.26★

<116>

行こう。
カッツェが口を滑らせたクロスカラコルムへ。
きっと大掛りな基地がある。
俺は決死の覚悟が既に出来ている。
貴様らの懐に飛び込んで大暴れしてやるぜ。
一泡吹かせてやらねぇと、俺の気が済まねぇ。
このままベッドで朽ち果ててたまるかよ。
博士にだけは申し訳ないと思うがな。
★2013.11.25★

<115>

自分の生き方で人の心を揺さ振れるか、って?
俺は自分の意志を貫き通すのみで、人に対して媚びる気はねぇんだよ。
どうせ残りの生命が残り僅かなのなら、無駄にはしたくない。
それだけさ。
俺は『生きる』ぜ。
俺の生きたいように残りの生命を生きて、華々しく逝く。
それが俺の生き方だ。
★2013.11.25★

<114>

ジュン、健と幸せになれよな。
結局俺は何の後押しもしてやれなかった。
俺のおめぇへ向けた最後の遺言は、健に向けた言葉でもある。
あいつが目覚めてくれればいいんだがな。
さすがにあのトンチキも、俺の生命を賭けた最後の言葉には何かを感じてくれると信じてぇ。
最後の、言葉に…。
★2013.11.25★

<113>

この世に生まれ落ちて来るのには意味がある筈だ。
俺が齢18で天に召されるのも自分の使命を果たしたからなんだろう。
だとすれば俺は復讐を遂げギャラクターを斃したと言う事になる。
俺は何を成し遂げたのか。
最後にした事は羽根手裏剣を投じた事と仲間に本部の入口を告げた事だけだ。
★2013.11.25★

<112>

故郷は遥か彼方にありき、か…。
10年も戻る事を許されず、過去の事を思い出したのを切っ掛けに、自発的に戻ってみればあんな始末さ。
戻らねぇ方が良かったのか、それとも…?
少なくとも幼友達を殺す事にはならなかった筈だが、俺の運命の歯車がそうさせたのか?
心に深い影が落ちた。
★2013.11.25★

<111>

頭がズキズキと痛む。
激しい眩暈もしている。
此処がトレーラーハウスで良かった。
こんな症状が任務の最中に出るようになったら俺はお終いだぜ。
何としても隠し通さなければならねぇが、どうしたらいいと言うんだ。
病院には行けねぇしよ。
俺はこのまま突き進むしか道がねぇと思ってる。
★2013.11.25★

<110>

敵兵の中に踊り込む時、俺は忍者隊の斬り込み隊長を自負している。
『新選組』とやらで言えば『魁先生』と言う奴かな?
何でイタリア人の俺がそんな事を知っているかって?
それは聖に訊いてみな。
健には全体を俯瞰する役目があるから、俺が先陣を切るのさ。
役割分担が上手く行っている。
★2013.11.25★

<109>

厄介な事件と言う物は続くもんだ。
ギャラクターの奴らめ、本気を出して来やがったな。
俺達に悉く作戦を阻止されて焦り出したらしい。
いよいよ最終決戦も近そうだ。
なのにこんな時にどうして俺の身体は…。
誰にも知られてはなるものか。
俺は任務から外されるような事にはなりたくねぇ。
★2013.11.25★

<108>

いつかこんな日が来ると覚悟はしていた。
身体の不調は益々悪化の一途を辿っていた。
だが俺の余命がこんなに短いとは思ってなかったぜ。
遠からず死が訪れる事は解っていたが。
カッツェに一矢報わねぇ事にはこのままでは死ねねぇぜ。
俺は復讐を終わらせねぇ限りあの世には行けねぇのさ。
★2013.11.24★

<107>

健、いい加減にツケを綺麗にしておかねぇと、ジュンと一緒になった時に尻に敷かれるぜ。
おい、またそんなトンチキな事を言いやがって。
俺が何を言っているのか解らねぇってのか?
全くジュンも可哀想な奴だ。
俺はほとほと呆れ果てたぜ。
女1人を幸せに出来ねぇような奴は男じゃねぇぜ。
★2013.11.24★

<106>

今夜は祝勝会だって?
毎回祝ってくれなくてもいいんだぜ。
確かにレースに出場する機会は多くはねぇがよ。
ん?竜が張り切っている辺り、俺を肴にご馳走に在り付こうって寸法かい?
上手ぇ事を考えやがるぜ。
まあ今日の処は乗ってやるか?
ジュン、花束を貰ったから持って行ってやるぜ。
★2013.11.24★

<105>

やっぱりマシンの走行音はたまらねぇぜ。
サーキットは今日も爽快だ。
あの音はあいつだな、この音は…、ってちゃんと解るんだぜ。
此処には俺が史上最年少優勝した時の写真が飾られている。
時折眼にする事があるが、何だか面映いな。
誰かが記録を更新しない限り飾り続けられるそうだ。
★2013.11.23★

<104>

俺があの世とやらに行って、自分がカッツェに向かって放った羽根手裏剣が地球を救ったって知った時は、嬉しかったぜ。
俺は地球に生まれてその使命を全う出来たんだな。
僅か18年の短い生命だったが、お陰で俺が生きた意味が生まれた。
俺の人生を意味のある物に出来た喜びは大きい。
★2013.11.23★

<103>

科学忍者隊の中で病院生活が多いのは俺ばかりだな。
両親が殺された時、頭にミサイルの破片が入った時、BC島で撃たれた時…。
最後に病気が発覚した時は、俺は余命を知って病院を抜け出したから入院にはならなかった。
病院でこの生命を朽ち果てさせるなんて糞喰らえだ。
これでいい。
★2013.11.22★

<102>

これしきの出血…、と思ったが、甘くは無かった。
弱った身体にはより重く圧し掛かって来た。
どうせ余命幾許もない身だ。
構わねぇがよ。
今、此処で力尽きる事は俺の意地が許さねぇんだよ!
カッツェの奴に一矢報いてやると言ったろう!?
最初から生きて帰るつもりなんかなかったのさ。
★2013.11.22★

<101>

ギャラクターを斃した後の進路についてはレーサーしか考えていなかったが、国連軍選抜射撃部隊の隊長が俺をスカウトしたがっている。
俺は二兎を追うつもりはねぇ。
確かに射撃にも自信があるがな。
オリンピック選手には複数の種目に出る者もいる、と言われたが…。
俺は欲はかかねぇ。
★2013.11.21★






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