『ついのべ』◆No.151〜No.157◆
 ツイッターで呟いた140文字の物語です。
 ジョーに関するもののみアップします。

(※『ついのべ』=『ツイッターノベル』。
  ツイッターの限られた140文字の世界で、小説を書こうと言う呼び掛けから始まったそうです。
  実際には『#twnovel』と言うハッシュタグを付けるので140文字以下となります)

2014.01.15★ツイッターアカウントを削除した為、 これにて『ついのべ』も終了とさせて戴きます。


<157>

気分転換に街に出たいって?
俺と?
冗談言うなよ、これから任務だ。
今夜まで待ってろよ。
花を持って訪ねて行ってやる。
ケーキが良けりゃ、それも良かろう。
え?俺がいればそれだけでいい?
照れる事を真顔で言うんじゃねぇ。
この後言おうとした言葉が全部吹っ飛んぢまったじゃねぇか!
★2014.01.09★

<156>

今日は新年2回目のレースさ。
1回目は勿論優勝を掻っ攫った。
今度も当然狙いに行くぜ。
ただ此処のサーキットはレース中に任務が入るジンクスがある。
今日こそジンクスを破って優勝してやるぜ。
出て来るなよ、ギャラクター。
てめぇらのお陰でレーサーとしては中途半端な日々なんだ。
★2014.01.05★

<155>

ユートランドがこんなに冷えるなんて珍しいぜ。
Tシャツではいられねぇ。
クローゼットからコートを取り出してジュンの店に行った。
どんな時でもこのTシャツとジーンズは履いていなければならねぇ。
敵地が真冬であろうとだ。
何だか不便だよな。
俺達着たきり雀のように思われてるぜ。
★2014.01.05★

<154>

今年も終わりだな。
任務中に年を越しそうじゃねぇか。
奴らも無粋な事をしやがる。
早い処片付けようぜ。
俺は元日の午後からレースがあるんだ。
こんな事で棄権したくはねぇな。
任務優先なのは重々承知だがよ。
俺の夢、地球のみんなの夢を壊すあいつらは絶対に許せねぇ。
やってやろうぜ。
★2013.12.31★

<153>

ニューイヤーがやって来る。
俺はもう教会へは行かねぇ。
親父とお袋が一緒だったから行ったんだ。
1人でご来光を仰ぐぜ。
任務さえ無ければな。
敵は地球人の習慣なんてお構いなしさ。
隊員には地球人が多いんだろうによ。
俺達が斃している雑魚兵は地球人なんだろ?
何か矛盾を感じるぜ。
★2013.12.30★

<152>

俺達は人と約束を出来ねぇ生活を送っている。
将来電話機が小さくなって持ち歩く時代なんかが来たら大変な事になりそうだな。
しがらみに縛られまくりそうだ。
いつ何時に任務が入るか解らねぇ暮らしをしている以上、日時を決めての約束は不可能だ。
どうしても仲間内で集う事になるよな。
★2013.12.27★

<151>

クリスマスも終わったな。
街は急激に姿を変えて行く。
昨日までの装飾は取り払われ、ニューイヤーを迎える為の準備に人々が忙しく働いている。
俺は特別何も変わらねぇ。
元日にあるレースに無事に出場出来ればいい。
ただそう思っているだけだ。
ギャラクターには盆も暮れもねぇからな。
★2013.12.26★






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